「かぐやひめ」に続くゆめみトランク新作の題材は・・・
「浦島太郎」!

作・演出・美術/沢則行、音楽/ノノヤママナコのタッグ再び!
これはまたおもしろいことになりそうです☆

2012年8月、いいだ人形劇フェスタにて、ワールドプレミアを予定!!

ワールドプレミア、一度使ってみたかった言葉です・・・♪

↓↓新作に向けての意気込みです↓↓

浦島子伝説、つまり「浦島太郎」のお話は、古くは『日本書紀』、『古事記』、『万葉集』などに記されています。その中には、島子(浦島太郎)は実在の人物であると思われるような記述があり、さらにこの伝説の起源は中国の神仙思想にあるとも考えられ、浦島子伝説の起源と変遷には多くの説があります。海、山を問わず日本中に、その土地、土地に言い伝えられた「浦島太郎」が存在し、時代によって様々に変化してきた、日本に深く染み付いた昔話なのです。

みなさんご存知の「浦島太郎」。亀に連れられて竜宮城へ、乙姫さまと楽しい日々を過ごしますが、ふるさとへ戻ってみるとまるで知らない景色に知らない人々。開けてはいけないといわれた玉手箱を開けてしまって・・・。果たしてこれは、単にかわいそうな男の物語でしょうか?もし、乙姫さまが主人公だったならどんな物語になるでしょう?浦島太郎を不幸にした悪女の話?純粋な恋の物語でしょうか?開けてほしくなかった玉手箱を彼に手渡すとき、乙姫さまは何を思ったのでしょうか。竜宮城へ二度と戻れなくなった彼を、彼女はどんな思いで待っていたのでしょうか・・・。

太古の昔から受け継がれてきた「浦島太郎」を未来へつなげていくために、ゆめみトランクの新しい「浦島太郎」を作らなければ!

浦島太郎が再び戻ったふるさとは、400年の時を越えていました。その400年を彼は越えることができなかった。今から400年後、日本人はその時を越えることができるでしょうか。私たちが直面しているのは400年はおろか数万年後にまで及ぶ深刻な問題です。現代の私たちは、千年以上語り継がれてきたこの伝説を鼻で笑うような無情な世界に生きているのでしょうか。しかし、いつの時代でもどんな世界でも、人として失くせないもの、人が人である所以は同じ。

「心の奥底でろ過された美しい『水』は、もっと奥のほうで地下水脈のように人と人とでつながっている、それが芸術だ」とはある美術家の方の言葉です。ゆめみトランクはそんな思いでこの新作に臨みます。ご期待下さい!